冠婚葬祭で本を贈った話

冠婚葬祭というか、主に結婚式に限定される話ですが、昔から読書好きな人間として通っている私は、ある時期から、結婚式に呼ばれたさいには、新郎新婦に対して一冊の本を贈ることにしています。
それは吉野弘という詩人の書いた詩集が載っているもので、その名も『吉野弘詩集』という、角川春樹事務所が出版している文庫です。
タイトルそのものはあまりに直球なのですが、そこに書かれている詩は、私たちの日常生活に寄り添うような内容のものが多く、特に「祝婚歌」というタイトルの詩については、ぜひともこれから家族を築いていこうとする新郎新婦に読んでもらいたいと思える内容です。
この「祝婚歌」のフレーズは、結婚式のスピーチなどではわりとよく引用されるので、あるいは内容を知っている場合もありますが、一遍の詩集としても、初心者にとっつきやすく、またどこから読んでも構わないような構成にもなっているので、これを機に読書人口が増えてくれれば、という野心めいたものもあったりします。